鑑賞の心得



人形の製作は、「頭」部分を製作する頭師と、「衣裳」部分を製作する着付け師と、それぞれ別の職人によって分業で行われています。

ひな人形



『頭』


頭部分の製作は、更に「頭師」と「髪付師」の作業に分けられます。頭師が完成させた部分に、髪付師が髪を取り付けます。頭には多くの種類がありますが、一般的に「京風」と「関東風」に大別できます。京風は切れ長の目が特徴で、昔から伝わるひな人形独特の表情の頭と言えるものです。関東風は、優しい顔立ちで、現代調の美男・美女顔とも言えるでしょう。一つの頭でも、見る角度によって違う表情に見えます。正面ばかりでなく、上からや下から、更には左や右からなどの見かたにより、また違った親しみが沸いてくるものと思います。

『衣装』


一見、同じような着付けに見えるひな人形の衣裳でも、着付け師の持ち味や技で、それぞれの特徴が表れます。また、使用する生地も多種類あります。
金襴が良く知られていますが、そのほかにも縮緬・友禅・有職(ユウソク)・黄櫨染(コウロセン)・絞り(シボリ)・小紋(コモン)・古裂(コギレ)・などもあり、更に刺繍(シシュウ)・や金彩(キンサイ)の加工を施したものなど、日本文化独自の美しさがあります。

羽子板・破魔矢



女の子の羽子板、男の子の破魔弓は、災厄を除き、様々な邪気から身を守る縁起物として、古くから正月に飾る習慣が受け継がれています。現在では、素材を厳選した高級品も多く作られています。お子様の正月用の贈り物として、ぜひお買い求めください。

端午の節句飾り



端午の節句飾りには、いろいろな種類があります。 まず、鯉のぼりや武者絵のぼりなどの外飾りと、鎧(ヨロイ)飾り・兜(カブト) 飾り・子ども大将人形飾りなどの内飾りに大別できます。  外飾りは、地方の風習がありますが、鯉のぼりや武者絵のぼりも多くの種類 や大きさがあります。ベランダや玄関先にでも飾れるような比較的小さなサ イズのものや、地面に柱 やポールを設置してロープで揚げる大きなサイズの ものなどさまざまです。


内飾りの鎧飾りや兜飾り、子ども大将人形飾りは、鍬(クワ)型(正面の角のよ うな部分)に特徴が現われます。名前のごとく、鍬をかたどったさまざまな形 のもの・戦国武将のもの・梶の葉などいろいろな種類があり、また大きさや色 等もさまざまです。そのほか、童人形や木目込み人形もあり、多種類の飾り方 があり、皆様の好みの別れるところです。


盆提灯


大内提灯をはじめ、壺型や住吉等の木製提灯は、本体の大きさや、使用する木材の材質、施されている塗りや蒔絵の種類により、提灯そのものの特徴が現れます。

使用する木材の材料としては、本黒檀や本紫檀、鉄刀木(タガヤサン)などの高価なものや、比較的安価できれいな木目の出ている、欅(ケヤキ)系のもの、桜、樫、杉、などがあります。またそれらの木材に、漆塗りや、春慶塗りなどを施し、更に本金などで蒔絵を描いたものなど、さまざまです。

火袋は、近年、二重張が主流になりました。無地の火袋にお家の家紋のみを描いたものや、絵のある火袋に家紋を描いたもの、家紋は描かず、花や山水の絵のものなどいろいろな種類があります。 また、お部屋のインテリア感覚の、灯り的ものなども数多くあります。気軽にご来店いただき、お客様の感覚でお確かめください。